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 PDF (Portable Document Format) は Adobe 社が世界に普及させた文書フォーマットですが、Acrobat で実現されたその機能には、文書表現の領域を超えた可能性があります。アプリケーションプログラム中に PDF 文書を直接生成する機能を持たせると、様々な応用が広がります。特筆すべきは、カラーマネジメント機能です。PDFファイルのなかに画像と ICCプロファイルを埋め込んで Acrobat Reader で表示させれば、OS依存の少ない色調が再現できます。
  Direct PDF は、Adobe社のライセンスの不要な高速軽量のPDF生成技術です。さまざまなOS環境で、画像の管理やインターネット配信、印刷フローの構築などに応用できます。その一端を紹介します。

  1. Jpg2pdf:    JPEG 画像を PDF 化。ICCプロファイル対応
  2. Sepia:     JPEG 画像を丸窓でぼかし、セピア調化
  3. Dozen:     JPEG 画像の12枚並べ。証明写真用
  4. Index:     フォルダ内 JPEG 画像のインデックス生成
  5. Combine:   フォルダ内 JPEG 画像を統合し PDF 化
  6. Circle:     円グラフの作成
  7. AN5:      任意ファイルの暗号化

 上記のプログラム(実行形式)をフリーウェアとして公開します。雑誌掲載の際は連絡してください。

動作環境:    Windows 2000/XP                 pdfunny15.zip (350KB)
                MacOS 9.2, 10.1.5~            pdfunny14.sit (110KB)

(Acrobat Reader でのカラーマネジメント表示には、画面設定で True Color(24ビット)か High Color(16ビット)が必要です。)
(ファイルには必ず拡張子(".jpg", ".icc" など)をつけてください。)


Jpg2pdf (JPEG to PDF Converter)

 PDFに埋め込める画像形式にはいくつかありますが、JPEG の場合、画像データをそのままの形で埋め込むことができます。画像データの前後にPDFの小さな殻を被せるだけで、PDFビューワでの表示が可能になります。もちろん画質は変わりません。
 ここではカラーマネジメント機能を活用しました。次の優先順位で ICCプロファイルデータを PDF構造に埋め込みます。

① JPEGヘッダに ICCプロファイルが埋め込まれていれば、それを抜き出して使う。
② JPEGファイルと一緒に ICCプロファイルをドロップすれば、それを使う。
③ デフォルトでは sRGB または sGray (γ2.2)を埋め込む(CMYK では埋め込まない)。

 PDF に埋め込まれたプロファイル名は、文書プロパティのサブタイトル欄で確認できます。

(対象) JPEG-Gray, JPEG-RGB, JPEG-CMYK。
      CMYKの場合は、適切なプロファイルを外部指定するか、埋め込み済の画像を使ってください。
(操作) 画像ファイル(複数可)と ICCプロファイル(オプション)をアイコンにドロップ。
     同一フォルダ内に "画像ファイル名.pdf" を生成。


Sepia (Sepia Color Converter)

 PDFのソフトマスク機能を試してみました。画像どうしの透過合成で任意の型抜きができます。data\mask.jpg をいろいろ改造して遊んでください。
 ついでにカラーマネジメントの応用として、RGBカラーをセピア化するプロファイルも埋め込みました。

(対象) JPEG-RGB のみ。
(操作) 画像ファイル(複数可)をアイコンにドロップ。同一フォルダ内に "画像ファイル名.pdf" を生成。


Dozen (Dozen Faces Generator)

 ひとつの画像データを何度も参照表示するサンプルです。顔写真を量産して、受験や就職活動にお役立てください。

(対象) JPEG-Gray, JPEG-RGB。
(操作) 画像ファイル(複数可)をアイコンにドロップ。同一フォルダ内に "画像ファイル名.pdf" を生成。


Index (Image Index Generator)

 フォルダ内の画像を、3cm四方に収まるサイズで整列します。PDF内に画像を取り込まず、外部参照しているためサイズが小さく済みます。画像が大きいと表示が遅くなりますので、印刷するなどして利用してください。
 ※ 外部データの参照には、Acrobat の環境設定/信頼性管理マネージャ/リソースアクセス で、外部ストリームを有効にしてください。

(対象) JPEG-RGB のみ。
(操作) 画像ファイルの入ったフォルダをアイコンにドロップ。フォルダ内に "index.pdf" を生成。


Combine (Image Combined PDF Generator)

 フォルダ内の画像を、1画像1ページに配置したPDFファイルに統合します。多数の画像をひとつのファイルにまとめ、なおかつ簡単に閲覧できるようになります。画像ファイルのやり取りにも便利です。生成されたPDFを再ドロップすれば、 もとの JPEGファイル群に復元します(ファイルの日付は変わります!)。

(対象) JPEG-RGB のみ。
(操作) 画像ファイルの入ったフォルダをアイコンにドロップ。フォルダ内に "フォルダ名.pdf" を生成。
(復元) 生成されたPDFファイルをアイコンにドロップ。
     同一フォルダ内に元のフォルダごと生成(ディレクトリ階層がひとつ下がる)。


Circle (Circular Chart)

テキストファイルに記述された項目と割合を円グラフにしたPDFを生成します。はがきに印刷してお友達に送りましょう。

(対象) タイトル、(項目、割合%)X n をタブ、改行で分離記述したテキストファイル
(操作) テキストファイル(sample.txt)をアイコンにドロップ。
    同一フォルダ内に "元ファイル名.pdf"を生成。


An5 (PDF Cipher)

 ちょっと変わったおまけです。任意のファイルを暗号化された画像に変換します(?)。再ドロップすれば復元されますが、テキストファイルなら、それすら不要かも。
 世界最即のアルゴリズム PBP を使用。漏洩しても構わないような重要機密文書の隠蔽に、お気軽にご活用ください。

(対象) PDF形式以外の任意ファイル。
(操作) 画像ファイル(複数可)をアイコンにドロップ。同一フォルダ内に "元ファイル名.pdf"を生成
(復元) 生成されたPDFファイルをアイコンにドロップ。同一フォルダ内に元のファイル名で生成。
   ◎  Jpg2pdf, Sepia, Dozen で作成した PDFをドロップすれば、元の JPEG画像を抜き出せます。


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